写真:ヨーガ療法学会HPより
ヨーガ療法学会では、ウクライナのキエフにおいて、チェルノブイ リ原発事故で被曝した人に対して、ヨーガ療法の効果を研究調査しています。
以下、ヨーガ療法学会から報告がありました。
4年前からキエフにて、ヨーガ療法を行っていますが、この間、2年半にわたり、長崎大学・産学官連携戦略本部教授、ドイツ・ライプツィヒ大学客員教授である、亀井先生にデータを取っていただいています。
最初、被曝者のデータを取った時、体内の活性酸素量は異常に多く、尋常ではない数値が出ていました。
これは、普通では考えられないレベルだと亀井先生が言われていました。
また、脳波を測定しながらヨーガ療法を実習して貰うのですが、医師がその波形を見られて、凄いストレス状態ですねと言われていました。
ところが、半年間、朝20分、夕方20分、椅子に座って、あるいは立ちながら、簡単なヨーガ療法を毎日実習して貰ったら、わずか半年間で、それまでの異常な活性酸素の数値が激減し、1人を除いて全員が正常範囲に収まりました。
亀井先生によりますと、活性酸素が減るということは、病気になりにくい体や、老化しにくい体に変わったということが言えるそうです。
また、脳波に関しても、このわずか半年間で、とても安定した波形に変化していました。
また、昨年9月に、2年間継続してくれました被曝者にインタビューをしましたら、それまでの異常な血圧が安定してきたとか、不整脈が改善してきたという循環器系にとても良い変化が出ていました。
今回、この2年半に渡る、主に活性酸素がどのように変化していったのか、データを出したところ、半年間だけヨーガ療法を継続するよりも1年間、1年間継続するよりも1年半、さらに2年間、2年半とヨーガ療法を継続すればするほど、健康状態が改善していくということがデータによく表れ、客観的にヨーガ療法を継続することの意味が理解出来たそうです。
実験終了後、亀井先生が、「これで継続することの意味が分かりましたよね。」と言われました。
ヨーガ療法を行うことで遺伝子の変化が生じることなども確認されており、被爆により遺伝子の損傷があってもヨーガ療法の実習を続ける事が健康的に生きて行くことができると考えられています。
やはり、通常のヨガとは一線を画すヨーガ療法。
私も自身の病を克服したこと、クラスの生徒さんや医療施設の患者さんが良くなられていくことでその効果を実感しています。
ヨーガ療法の臨床研究は、今後、より進んでいくと思います。
現在、病気でない方もこのストレス社会で柔軟に生きていくためにヨーガの智慧が有効です。
ヨーガ療法士として、これからも日々勉強して深めていきたいと思います。