ストレス処理能力テスト

クラスでもお伝えしています、ストレス処理能力(SOC)テストをご自分でも出来るように、こちらに掲載します。

 

ストレスは、血圧、心拍数、ホルモン、感情などに悪い影響を与えるとされていますが、ストレス対処能力が備わっている人は、ストレスを「人生の人間的な成長の糧」にするという報告があります。

 

あなたのストレス対処能力を測定してみてください。

 

下記の用紙をダウンロードし、質問に答えて採点してください。

(SOC縮小版13項目スケール)

 

ダウンロード
ストレス処理能力(SOC)を測定
SOCチェックシート.pdf
PDFファイル 115.4 KB

 

ヨーガセラピー(療法)は、ストレスマネージメント法でもあるため、このSOCを高めてくれます。

 

≪以下、 SOCについての説明≫

この物差しは、SOC(Sense of Coherence=首尾一貫感覚)と呼ばれる概念に基づき、アメリカ人の医療社会学者A・アントノフスキー博士によって体系化したもので、それぞれの質問に対し、自分の感じ方を最もよく表している番号を選ぶ。合計点が高いほどストレスへの対処能力が高く、さらには健康維持能力が高いと評価される。

 

SOCの3つの要素

 

①将来起きる出来事をある程度予測できる感覚

 

②ストレス処理のために、周囲の人の力や物、お金が得られるという感覚

 

③困難に出会っても、心身を投入して乗り越えて生きていこうとする感覚

 

 

ストレスを人生の糧にした女性たち
アントノフスキーは、1970 年代にイスラエルの女性を対象に、更年期に関する調査を行いました。

そして、想像を絶する体験をした強制収容所からの生還者の29%もの人が、精神的な健康を保っていたというだけでなく、さらに、その中には「これらの体験は人生の人間的な成長の糧だった」という人もいたということが分かりました。

 

 

社会的なつながりはストレス対処能力を高める
SOC 理論を日本に広く紹介したのは、東京大学大学院医学系研究科健康社会学助教授の山崎喜比古氏です。
山崎氏らが行った研究では、「温かい家庭に育った人」、「経済的に安定している人」、「満足のいく仕事をしている人」、学生では、「小中学校時代の学校生活が楽しく充実していたと感じている人」はSOC が高いという結果が出ました。

 

この結果は、社会的ネットワークの多い人はSOC が高いということを示しています。


SOC は、生まれながらに備わったものではなく、特に、幼少期から青年期までの育った環境や人生経験によって培われるものということになります。

 

※子ども時代に培われなくても、ヨーガセラピーでSOCを高めることが出来ます。

 

 

高すぎても、柔軟性や融通性に欠ける

ここでは、山崎氏が中心になって開発した日本語版の13 項目縮小版を紹介しました。

SOC は、29 の質問に対して7 段階の中から一つを選び、その得点を合計するものですが、基本的には点数が高ければ高いほどストレス対処能力は高いのですが、あまり高すぎても、柔軟性や融通性に欠けるようです。